社員の本音で変わった!コミュニケーションと生産性

月に一度の勉強会【ニッチ戦略塾】で、T社長が「鈴木さん、これ読んでみて下さい」と雑誌を差し出して下さいました。

それは、新社長となり指針を出す前に社員の事を理解しようと自らアンケートを取った方のお話でした。

 

 

以下《理念と経営6月号より引用》 

新潟県燕市の小型家電メーカー ツインバード工業㈱野水社長

お客様の声に耳を傾け、大手と一味違う商品づくりをされています。

 

父の後を継ぎ新社長となった野水氏は、生き残る為に思い切った改革を打ち出そうと決心します。

時代の要請に応えられる会社に変わらなければという思いで、真っ先に考えたのが、社員を理解するための【全員無記名アンケート】でした。

 

社長はその結果に愕然とされます。

大半が「自社製品に誇りが持てない」「工場が寒すぎる」「食堂のランチがまずい」「トイレが汚い」といった内容でした。

 

ここまで言うかというストレートな表現に、自由に何でも書いて良い、と言った社長も驚きます。

 

しかし、冷静に考えるとどれもその通りだったそうです。

「彼らの不満を全て解消したら、自分の本気が必ず伝わる!」と、社長は動き出し、何と!社員の不満を全て解消してみせたのです。

 

現在は、お客様と交流しながら商品開発を行ったり、ショールームやカフェを創ったりと工夫を凝らしたアイディアが形となっていく素晴らしい企業になりました。


「大きな費用を要する事になったけれど、改善後は社員と社長の距離が一気に縮まった」と社長は仰います。(ここまで引用)

 

 

生き残りを掛けて改革しようという社長の熱意が伝わったからだ、と読んで感じましたが

この会社のように、社員皆さんがストレートに発言できる環境を創るのは難しい事かも知れません。

ツインバード工業㈱東京ショールームの様子(ツインバード工業㈱HPより)

 

3年前、私共が社員の聴き取り会を開始したきっかけはある社長のひとことでした。

 

「社員の声を聴いて下さい。社長の僕からは決して聴けないのです。」と仰いました。

叶えて上げられない希望がきっと出ると思うと直接聴く事は無理との事でした。

 

「外部の鈴木さんになら社員は率直な気持ちを述べてくれるのではないだろうか?」と。

 早速いくつかのグループに分けて聴き取り会を開催しました。

 

”コミュニケーション豊かな働く環境を創りたい”という社長の想いが皆さんへ伝わった実感がありました。

 その後社長は社員の声を基に場の改善をし、次世代へ繋ぐ経営理念を完成されました。

 

社長が動き出した時、会社に大切にされている事を社員は敏感に感じ取っているのだと実感します。

 

冒頭の【ニッチ戦略塾】で私は、強みを生かして他社と棲み分けできる市場を見つける学びをしています。

 

ミラサポ等で企業支援10年の実績と、インテリア専門家25年の実績を生かして、一歩を踏み出せずにいる社長のお役に立って行きたいと思います。

 

 

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