働き方改革とインテリア(2)

早朝に一本の電話がありました。

 

経営者の会でご一緒のNさんでした。

「早急に社員の聴き取り会を開催してください」という内容でした。

 

前日、全国の経営者座談会で、同じテーブルの社長さんが「トイレが一か所しかないのを社員に大変申し訳なく思っている」

と言ったひと事にショックを受けたと仰います。

 

Nさんの会社は、女子トイレのウォシュレットが長年壊れたまま放置されているそうで、それを何とも思っていなかった自分を反省されたとの事。

 

この機会に、社員に色々と社内の改善希望を聞いて欲しいという希望でした。

 

そこには、多くの経営者様が悩みを持つコミュニケーション不足、というテーマがありました。

 

数年前まで残業時は、副社長であるNさんが社員の夕食を社内のキッチンで作っていらしたそうです。

時代に合わない、と辞めてからコミュニケーションが減少したと仰いました。

 

社員の聴き取り後、会議室がカフェのような休憩室に変わりました。

もちろん会議もこの場で行い、お客様も接客する多目的の場です。

 

初めて休憩時間を創ったこともあり、最初は慣れずに利用もまばらでした。

数か月経ち、今では笑い声も聞かれるようになり、思い思いに過ごす場となったとの事。

 

他にも良い事が沢山!ありました。

①事務所内でのおしゃべりがとても短くなり、集中力が増した

②優しい設えのインテリアで、良い風が通り社内の空気が大きく変わるきっかけとなった

③若い社員たちが自主的に休憩室の掃除を始めた などなど他にもあります

 

 

「急激ではないけれど変化が少しづつある、それが嬉しい。」とNさんより近況を頂きました。

経営者と社員が一緒に育てて行く休憩室に、明るい未来を感じました。

 

 

 

 

 

 

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