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少しづつ始めるインテリアのお話

こんにちは 鈴木いずみです

家ねっとメンバーと雑談していた時の事、一人が仰いました。
「家ねっとの活動をしてから、インテリアに興味を持ち始めました。一生に一度は自分の理想のインテリアで家中を纏めたいと思っています。」


その時、ちょっともったいないと感じた私はこんな風にお話しました。
「身近な所から少しづつ始めてみませんか。自分のお気に入りの場所、例えば読書する椅子の周り、食卓周りなどそこに座った目線で良く目に入る所を自分好みに設えてみるというのはどうでしょう?」と

インテリアコーディネートというと何か固いイメージ、スタイルをきちんと揃えなければならない、とかイメージの異なるものが入るとNG等そんな感触を持つ方がいらっしゃるのかも、とその時気づきました。

インテリア用語にフォーカルポイントという言葉があります。
見せ場、視線を集める場所の事で、住宅は勿論店舗などでもこれを利用して、インテリアを作りこむ事が行われます。
ドアを開けて一番先に目が行くところに、この店がどんな店か判るような表現がそこにあれば上手な設えと云えると思います。

お客様へフォーカルポイントのお話をする事も多くありますが、そんな時いつも脳裏に浮かぶ映画があります。
アキカウリスマキ監督の「過去のない男」何度も観る程大好きな作品なのですが、好きな話は又別の機会にさせていただく事にしますね。(スミマセン長くなりますので~^^)


過去を失った男が、希望を取り戻して再生して行くといった内容なのですが、男が暮らす古いコンテナボックスに印象的に飾られているのが一輪の花、そして温かい灯りなのです。
ストーリーは決して穏やかなものではありませんが、その一輪の花と灯りが醸し出す空気がとても印象的でした。
大きな花束でなくとも演出する事が出来る、という事を教わった気がします。

少しお部屋のイメージを変えてみたい、癒しや寛ぎの要素を加えたい、という方は是非お花から始めてみるのは如何でしょう。
これから色とりどりの季節の花がお花屋さんに並びますし、散歩道で摘んだ野の花を飾ってみるのも素敵だと思います。
お気に入りの小物や照明スタンド等も組み合わせて飾ってみるのもコーディネート感があって良いですね。

さて我が家では、久し振りにお客様がいらっしゃるので、玄関に歓迎の気持ちを込めてクリスマスローズを飾ってみました。
家の裏手で下を向いて(ちょっと淋しそう?)咲いていたのを摘んで来ました。

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インテリアは決して難しいものではありません、心地よいという感覚を大切にして、すこしづつ楽しんでみて下さいね。