私の本業は、インテリアコーディネーターなのですが、もうひとつライフワークとして続けている事に《手作りインテリア広め隊(勝手に命名)講師》があります。
プリザーブドフラワー等中心に、室内に飾るインテリアの講習会をしています。
私自身のHPでこの活動を知って、某市の子育て支援課からのお声掛が昨年末にあり、10名の女子達と冬の手作りインテリアを楽しみました。
今日は、その時のエピソードをお話したいと思います。 三回コースの一回目はXマスリースとカード作り、二回目はお正月の飾り、其々女の子が喜んでくれそうなものを考えながらデザインしてみました。
判らない処はお隣同士聞き合って仲よくなってほしいという講師の思いがあり、分け合って使って貰う材料や道具も用意しました。
市内の三ケ所の学校から集まった5・6年生でしたから、少しきっかけがあればお話して貰えそうな雰囲気が漂っています。この講習の目的はそこにもありました。。。が、現実はそう簡単には行きません。
皆さん作るのに集中して下さり、お隣同士は中々会話してくれません、照れ屋さんが多かったんですね。
緊張の空気が漂っていました。
講習の内容もちょっと難しかったかなと反省!
コミュニケーションして貰うにはどうしたら良いだろう、と考えました。
そこで来週残り一回の講習を短縮してコミュニケーションの時間を作る事にしました。
以前、中小企業家同友会女性経営者部会で《他己紹介》というのを企画して下さった方がいて、初対面の方々が直ぐに打ち解けて楽しい会になったのを思い出しました。
先に、お隣同士何分間かお互いの情報を聴き合って貰います。
そしてAさんが前へ出ます。BさんはAさんの後ろへ廻って「私の名前はAです、趣味は~」とAさんの事を紹介します。
次はAさんがBさんの後ろでBさんの紹介をします。
今日に賭ける私は、子育て支援課担当のお二人にお願いをする事にしました。
「お二人で子供たちに見本として見せてやって下さい、そして出来るだけ弾けてみて下さい!オーバーなくらい身振り手振りを入れて欲しいです~」と。
「私達、弾けるタイプではないんですが。。」と仰りながらも、目的は共有していますから、私の無茶なお願いにしっかり答えて下さりました。
これに子供たちが反応して、楽しそうね!という雰囲気に変わりました。
およそ30分間のコミュニケーションタイムは、本当にびっくりする程空気が変わりました。
好きなアイドルが一緒、とか好きなスポーツが一緒等、で盛り上がって帰るのが名残惜しい様な締めの時間となりました。
この経験はインテリアの仕事に通じるものがあると感じました。
住宅では家族の、会社では上司と社員や社員間の、何かちょっとしたきっかけ仕掛けを作る事でコミュニケーションは変わる、という事です。
椅子やテーブル、机や休憩スペースの配置という事も多いでしょう、会話のきっかけになりそうな仕掛けによって笑顔が増えて行く~なんだかワクワクしてしまいます。
個の時代はますます進んでいくでしょう、でもだからこそコミュニケーションの仕掛けが大切になる!と子供達の本当に素敵な笑顔を拝見して、確信した出来事でした。
そんな事を考えていると、益々インテリアの仕事が楽しくなって来ました。